


今日は山王、明日は大森。犀星先生は、三日をあげずに映画館へ通いづめ。
でも、冗らないと、すぐに映画館を出てしまう。名作、人気作にも容赦なし。
十一月六日 「二十四の瞳」をみる。いやな映画である。
三月二十四日 山王映画館まで足ならしに行き、愚劣な「誰がために鐘は鳴る」を中途まで見て、出た。
四月七日 雨月物語を見る。…感銘は平凡だった、気味わるさにあたらしい感覚がなかった。
五月十四日 「めし」は駄作である。こういう作品を見ても、頭にのこるものが一つもない。
仕様:123×177ミリ/上製/128ページ
発刊:2020年10月
発行:龜鳴屋
絵:武藤良子